世界史サロン

元教師・今社長がおくる世界史講義と、ニュースを世界史で読み解くブログ

2014-10-1_1-13-50

10月ですし、世界史苦手な人が、1から初めて、受験に間に合うギリギリの時間なので、王道の勉強方法を説明します

まず、世界史の得点UPを行う上で、以下の3つの要素を満たす必要があります。

1.世界史の流れの把握
2.暗記作業
3.問題集をこなす


まずは、1の流れ把握から行なってください。教科書を3回ほど読んで、流れを把握してください。おおまかな流れを掴むことで、暗記のスピードも向上します

教科書が読みにくい人は、マンガ世界史でも十分です。学校の図書館に行けばあると思います。重要なのは、流れの把握です

また、教科書を全部読むことで、この中からしかでないという思いを実感できます。これによって、漠然と世界史を勉強するより、目標明確になります。

例えば、先輩に「お前らトラックずっと走っとけ」と言われるより、「トラック10周走っとけ」と言われるほうが、心理的負担が減ります

これが、世界史においてもあります

これを終えた後に、暗記作業に入ってください。暗記の方法として「まずはオリエントを完璧にする」といった風に、世界史をカテゴリ分けして覚えてください

自分なりの完璧を目指して、暗記してください。その後に問題集を解きます。ここで、自分の完璧が、完璧でないことに気づきます

また問題を解いて、不正解のものは、用語集or教科書にマークしてください。この作業によって、自分の苦手な用語が把握でき、かつテストで聞かれやすい用語の把握が楽になります

暗記⇒問題解答⇒暗記⇒問題解答

これを繰り返すことで、メキメキ力がつきます。「オリエントがでたら、満点行けるぜ!!」となるような強みになるエリアを徐々に増やして行けば、必ず得点は上がります

次に必要なのが、タイムマネージメントです。10月から世界史をすると、受験に間に合うのは、本当にギリギリです

その中で、いかに合理的なスケジュールをたてるかが、重要になります。受験生は、世界史だけやれば良いわけでないです

最低、3教科必要ですよね。例えば、2日間でオリエント完璧、2日間でローマ帝国完璧とかで、現代史含めて、スケジュールを組んで見てください

いかに時間的にシビアか、理解できると思います。英語や国語も勉強しないといけませんから、世界史に割り当てられる時間は思いのほか少ないです

このタイムマネージメントができれば、今からでも間に合います

私は、ビジネスマンとして管理職にいますが、昇進できる人間は必ず、タイムマネージメントができます

私は、世界史を通して、ビジネスマンとしても自立できる人間の養成を意識しています。優秀なビジネスマンに必要なのは、コミュニケーション能力タイムマネージメントです

最後に世界史の優先的に着手する箇所を説明します。まずは、欧米史中国史を完璧にしてください。大学受験の問題は、だいたい4つのカテゴリに分かれ、各25点です

その内、欧米史が50点、中国史が25点出題されます。つまり世界史の75%を網羅できるわけです。ここを完璧にできれば、60点は確実行けます

大学受験で60点行けば、だいたい合格水準です

なので死に物狂いで、欧米史と中国史は完璧にしてください。これにイスラム史まで行ければ、だいぶ戦えます。嘘だと思ったら、センター試験とか、大学受験の過去問を見て、チェックしてみてください

以上が、世界史の王道勉強法です

■スポンサードリンク

今まで、アフリカ史について語ってきてませんが、ここで話します私が、講義の中でよく受験生に話していることは、皆、欧米史・中国史、これにイスラム史までやって、だいたい息切れするということ

しかしながら、アフリカ史、インド史、東南アジア史などは、覚えておけば確実得点できるエリアで、難易度低いです極端な話、時代と王国名だけ覚えておけば、戦えます

いままで「そんな細かいこと聞くかね…」というのは、早慶中央アジア史ぐらいですw

アフリカは、まず地図を思い浮かべて、エリア毎に覚えましょう。エジプトは、すでに触れているので、エチオピアからいきます

■講義 part3 -エジプト文明-
http://world-history.blog.jp/archives/1227512.html

■東アフリカ
2014-9-14_19-11-0

まずは、東アフリカのエチオピアいきます。地域区分は、下記のリンクを参考にお願いします。わかりやすいです。画像貼りたいですが、ちょっと権利問題わからないので、リンクだけです

■アフリカの地域区分
http://nantokashinakya.jp/projects/africa_issue/overallafrica/pg1.html

アフリカは、大きく分けて、北・南・中央・西・東になります。エチオピアは、東アフリカに区分されます。この小分けが、アフリカで大事です

アフリカ史の問題では、いろいろなアフリカの国を混ぜて聞いてきますが、東アフリカの話をしていて、南アフリカの国名があったら、それを誤りとして排除できます

だからこそ、アフリカ地域別小分けで、覚えます

エチオピアの歴史いきます

まず覚えるのはクシュ王国(前920頃~350頃)です。エジプトの新王国滅亡後、ナイル川上流域で栄えました。最古の黒人国家として聞かれます

この王国は、前7世紀のアッシリアの侵入で、都をメロエに移しています。以後をメロエ王国(前670~350頃)ともいいます。メロエ文字という未解読の文字もあります

このメロエを滅ぼしたのが、アクスム王国(紀元前後~572)です。キリスト教のコプト派というマイナーな派閥を信じています

この後は、エチオピア帝国というのが、長々20世紀まで続きます。特徴は、キリスト教です。当時のアフリカで、キリスト教はかなり、マイナーなので、受験聞かれます

クシュ⇒メロエ⇒アクスム⇒エチオピア

この4つを覚えるだけで戦えます

あとはエチオピアの南、ケニア・タンザニアにあった町を覚えましょう。町名は、マリンディ・ザンジバル・キルワです

-マリンディ・ザンジバル・キルワ-
2014-9-14_23-19-54

この中で一番聞かれるのは、マリンディです。明の鄭和ヴァスコ=ダ=ガマが寄港した町として聞かれます

■講義 part26 -明-
http://world-history.blog.jp/archives/1813068.html
※鄭和情報

■講義 part43 -大航海時代 前半-
http://world-history.blog.jp/archives/2657949.html
ヴァスコ=ダ=ガマ情報

次に聞かれるのが、キルワでしょうね。ムスリム商人が来て、インドや中国の商品を売買していました。ザンジバルにもムスリム商人は来てるので、場所を把握して、答えれるようにしてください

ザンジバル・キルワは、かなりハイレベル大学で問われる情報です。キツイ人は、マリンディだけ、まず覚えましょう

■西アフリカ
植民地化前のアフリカ史で一番聞かれるのが、この西アフリカの地域だと思います。ニジェール川を中心に文明が栄えます

まずはガーナ王国(7世紀頃~1150)です。黒人の王国で、ムスリム商人を交換したサハラ縦断貿易で有名です

地図を見ればわかりますが、ガーナ王国は内陸部にあります。塩は、海岸沿いで作りますから、ガーナ王国は豊富な金を使って、塩を買っていました

-ガーナ王国-
2014-9-20_17-7-10
                 by wikipedia
ムラービト朝の攻撃によって、衰退します

■講義 part31 -イスラーム世界の乱立-
http://world-history.blog.jp/archives/1934745.html
※ムラービト朝情報

次に出てくるのが、マリ王国(1240~1473)です。このあたりから、イスラム教の影響を受け、イスラム国化します。中心地は、トンブクトゥです

-マリ王国-
2014-9-20_17-37-19

-トンブクトゥ-
2014-9-20_17-55-13

アフリカの画像は、センター試験レベルでもでます。上画像のように、で作られていそうなものを見たら、アフリカの画像と判断してください。また建物に突起みたいなのありますよね?これ見たら、トンブクトゥと判断です

最盛期の王は、マンサ=ムーサ(在任1312~37)です。別名カンカン=ムーサです。彼は、メッカに巡礼もしています。ここには、イブン=バットゥータも訪れてます

最終的に、ソンガイ王国に滅ぼされています。なので次に覚える王朝は、ソンガイ王国(1464~1591)です。イスラム教国家です

ここでも、トンブクトゥは中心地として反映しています

覚え方です。
ガマの油を満載買って、損害

何言ってんだという話ですが、自分が受験生の時は、こうやって覚えていました
ガ…ガーナ王国
マ…マリ王国
満載…マンサ=ムーサ
損害…ソンガイ王国

アフリカ史で一番聞かれる部分をまとめています。また成立年代順に国が並んでます。これ以外の西アフリカも少し触れましょう

大航海時代に栄えた西アフリカの国は、ベニン王国(13~17世紀)です。奴隷貿易で儲け、西洋式の火器を買っていました

アシャンティ王国(17世紀末~1902)も奴隷貿易で儲けてましたが、イギリスにやられています。両方とも西アフリカにある国で、奴隷貿易で儲けているので、区別時代でするしかありません

大航海時代⇒ベニン、それ以後⇒アシャンティで覚えましょう

■北・中央アフリカ
ここは、エジプト史とイスラムの絡みで覚えてください。すでに講義済みなので、省略です中央アフリカも、特に言及なしです

■講義 part3 -エジプト文明-
http://world-history.blog.jp/archives/1227512.html

■講義 part31 -イスラーム世界の乱立-
http://world-history.blog.jp/archives/1934745.html

■南アフリカ
ザンベジ川を中心に栄えたモノモタパ王国(11~19世紀)だけ、覚えてください。現在のジンバブエのあたりにあります。これにリヴィングストンスタンリーを加えて覚えれば、OKです

■講義 part77 -19世紀の欧米文化史④(探検・国際的諸運動)-
http://world-history.blog.jp/archives/8659280.html
※リヴィングストン・スタンリー情報

-ジンバブエ-
2014-9-20_18-24-42

ややレベルの高い情報にも触れているので、これだけ覚えれば、だいたいアフリカは戦えますということで、次回はアフリカの植民地化です

■スポンサードリンク

アメリカの帝国主義時代の行動も語りましょう

この国は、他と違ってちょっと特殊です。何が違うかというと、あえて植民地を取りにいかなくても、アメリカ大陸に未開拓の土地がいっぱいあり、そこを開拓すれば良かったからです

その場所をフロンティアといいます。忘れた方は、復習しましょう

■講義 part73 -南北戦争(アメリカ)-
http://world-history.blog.jp/archives/7443038.html

フロンティアが消滅するのが、1890年になります。ここから遅ればせながら、植民地競争にアメリカも本格的に乗り出します

この当時のアメリカの金持ちを紹介します。もちろん今でも影響力大です。何で儲けてるかで、3つを区別してください

ロックフェラー石油で儲ける。スタンダード石油会社が有名
カーネギー鉄鋼で儲ける
モルガン金融で儲ける

で、彼らばかりが独占的に儲けるのを防ぐため、1890年シャーマン反トラスト法が制定されましたが、彼らの力に歯止めはかかってません

このあたりの時代で有名な大統領は、第25代の共和党マッキンリー(在任1897~1901)、第26代の共和党セオドア=ローズヴェルト(在任1901~09)、マッキンリー・セオドア=ローズヴェルト両名の国務長官はジョン=ヘイ(在任1898~1905)です

ジョン=ヘイは、門戸開放宣言(1899~1900)で中国を追い込んだことで有名です

-セオドア=ローズヴェルト-
2014-9-14_0-29-18

国務長官は、外交のトップ、国防長官は、軍事のトップです。受験ではせいぜい国務長官までしか聞かれませんが、国防長官まで抑えると、アメリカ関連のニュースをうまく理解できます

つい最近までは、ヒラリー・クリントン(在任2009~2013)が国務長官でしたね。この人は、次期アメリカ大統領になると、私は見てます

-ヒラリー・クリントン-
2014-9-14_0-25-56

フロンティア消滅とともに、展開されたのがカリブ海政策です。この政策は、地理的に近いカリブ海を植民地することを意味します

結果カリブ海は、だいたいスペインの権益ですから、アメリカはスペインと対峙することになります。アメリカがまず手をつけたのが、ホセ=マルティキューバ独立運動です。アメリカは、これを支援します

さらにアメリカは、キューバ独立運動米艦メーン号爆沈事件をキッカケに、米西戦争(1898)を開始します

1898年12月には、パリ条約キューバ独立、フィリピン・プエルトリコ・グァムがアメリカのもになります

1901年には、プラット条項でキューバの保護国化にも成功します

だいたいの他国を屈服させる流れは、独立⇒保護国⇒併合と覚えてください。まず独立させ、他国に干渉させない状態を作り、徐々に影響範囲を強め、最終的に併合する流れです

-キューバ・プエルトリコ-
2014-9-14_0-46-29

-フィリピン・グァム-
2014-9-14_0-46-50

ありがちな正誤問題では、グァムとハワイを取り換えて聞いてきます。必ず全部覚えてくださいハワイは、スペインとのイザコザとは別ルートで、カメハメハ朝(1795~1893)を倒す形で、1898年に併合されています

これらの流れの中で、パナマ・ニカラグア・ハイチなど、続々とアメリカの勢力化に入ります

この流れでメキシコも独裁者ディアス(在任1877~80、84~1911)を支援する形で試みましたが、自由主義者のマデロ(在任1911~13)にクーデタを起こされます

ウェルタ(在任1913~14)政権ができ、農民を応援したいサパタやアメリカの継続的干渉の結果、アメリカ寄りのカランサ政権(在任1917~20)ができます

ここまで来てわかると思いますが、メキシコの葛藤は、絶えずアメリカとの距離感にあります。アメリカに干渉されながらも、独立を保とうと努力するのが、メキシコの歴史です

自由主義者フアレス(在任1858~72)⇒メキシコ出兵退ける⇒独裁者ディアス(在任1877~80、84~1911)⇒自由主義者マデロ(在任1911~13)⇒ウェルタ(在任1913~14)⇒カランサ政権(在任1917~20)

この流れがあるので、現在のカリブの国々は、アメリカに苦い思いがあります。特にセオドア=ローズヴェルトのカリブ海政策は棍棒外交と呼ばれます。「言うこと聞かないと、攻め込むぞ!!」ということです

ここだけ見ると、セオドア=ローズヴェルトは超コワイ奴ですが、日露戦争では調停役をしてくれています。彼は共和党であることに注目してください

革新主義の名のもとに、財閥を反トラスト法で牽制してもいます。彼の時代に未熟練労働者世界産業労働者同盟(IWW)が結成されています

■講義 part73 -南北戦争(アメリカ)-
http://world-history.blog.jp/archives/7443038.html
※熟練労働者の組合は、アメリカ労働総同盟

日本的には、共和党と仲が良く民主党と仲が悪いですちなみに現在のオバマ(在任2009~)は民主党であり、あんまりうまく行っていません

これは理由があって、共和党は戦争を起こしたりと、に力が向くのに対して、民主党は国に目を向ける傾向にあります。日本の車などアメリカに強く浸透していますから、利害がぶつかり、よく揉めます

また、この政党の特徴を見れば、なぜ今アメリカが世界中から軍を退いているかも理解できます

セオドア=ローズヴェルトの次の大統領タフト(在任1909~13)は、お金で他国を服従させるドル外交をしたことだけ覚えてください

今回の講義ででたアメリカ大統領

第25代マッキンリー(共)…米西戦争・ハワイ併合
第26代セオドア=ローズヴェルト(共)…棍棒外交・革新主義・パナマ運河の着工
第27代タフト(共)…ドル外交、陸軍長官時代に桂・タフト協定

※桂・タフト協定は、韓国は日本のもの、フィリピンはアメリカのものと認めた協定

次回は、アフリカいきます

■スポンサードリンク

このページのトップヘ