世界史サロン

元教師・今社長がおくる世界史講義と、ニュースを世界史で読み解くブログ

2015年02月

咲くころに、解説続けてるかもしれませんが、コツコツと2015年センター試験説明します
「私のブログのここ読んどくとできたよね」形式でいきます

2015-2-7_22-12-5
■問1
2世紀とありますから、年号暗記で即答できますね!!
五賢帝時代(96~180)…苦労(96)い張れ(180)五賢帝

まず、大秦王安敦といったら、五賢帝最後の皇帝、マルクス=アウレリウス帝を指しています。五賢帝時代は96~180年ですから、180年頃まで安敦はいたこととなり、2世紀は正解になりますね!

ここに出題されている事件は、語呂あわせにほとんど乗ってます。ハルシャ=ヴァルダナは、玄奘との関係を考えれば、唐(618~907)時代の話となり、2世紀から除外できます

私の提示した語呂あわせは、高校生にとっては量が多くてキツイかもしれませんが、暗記していないと今回のような問題に対応できません

最低限度の語呂しか作ってませんから、必ず全部暗記してください受験必須です

■世界史の勉強方法 part3 -語呂合わせ(講義part1~50)-
http://world-history.blog.jp/archives/7523910.html

2015-2-7_22-40-47
■問2
まず世界史で最低限覚えることは、国名・都・最盛期の王様ですダレイオス1世は、アケメネス朝ペルシア最盛期人でしたね。ペルシアの滅亡は、前330年です。時代が全然違いますね

ちなみにパルティアのミトラダテス1世を覚えていたら、難関大学で戦えるレベルです

■講義 part8 -ペルシア戦争・ペロポネソス戦争-
http://world-history.blog.jp/archives/1335345.html

■問3
世界史で建国者と最盛期の王様は、ホントよく聞かれます。ヘンリ2世は、プランタジネット朝建国者です。ちなみテューダー朝の建国者は、ヘンリ7世です。こういう何世だけ変えて、受験生の間違いを誘発する問題は多発しています

■講義 part37 -封建社会の崩壊と十字軍以後の主要国家-
http://world-history.blog.jp/archives/2423381.html
※プランタジネット朝

アヴァール人を撃退した人はカール大帝なんですが、マジャール人を撃退したオットー1世と逆にして聞いてくる問題も頻出です

アヴァール人とマジャール人、混同しないように

正解はでした

■講義 part32 -ゲルマン大移動-
http://world-history.blog.jp/archives/2041598.html
※カール大帝・オットー1世


2015-2-8_1-22-45
■問4
ハプスブルク家は王家に中で、超名門です。オーストリアとか、スペインあたりで勢力があり、ドイツ・イタリアなんかにも口を挟むイメージです

そのドイツへの影響力行使に、抵抗していたのが、ホーエンツォレルン家のフリードリヒ=ヴィルヘルム1世であり、フリードリヒ2世です

ヨーゼフ2世は、ハプスブルク家としてけっこう有名なので、覚えておきましょう。正解はです

■講義 part54 -啓蒙専制君主(プロイセン・オーストリア)-
http://world-history.blog.jp/archives/4180347.html
※ヨーゼフ2世・フリードリヒ=ヴィルヘルム1世・フリードリヒ2世

2015-2-8_1-22-58
■問5
ここは、文化史ですね。文化史は、「作者=書物」をセットで暗記するだけです。で、今回のように違う組み合わせで、間違わせようとします

正解はです。宮崎駿さんの映画「天空の城ラピュタ」でも、冒頭にパズーが父を語るシーンで、スウィフトの「ガリヴァー旅行記」にふれています

今回聞かれてませんが、特に「仏国記」「南海寄帰内法伝」は激でます。絶対覚えてください

■講義 part58 -17~18世紀のヨーロッパ文化史②(経済・建築・美術・音楽・文学)-
http://world-history.blog.jp/archives/4855189.html
※ガリヴァー旅行記・ロビンソン=クルーソー

■講義 part20 -魏晋南北朝時代-
http://world-history.blog.jp/archives/1677260.html
※仏国記

■講義 part22 -隋・唐(文化史)-
http://world-history.blog.jp/archives/1724663.html
南海寄帰内法伝

2015-2-8_1-23-9

■問6
いきなりの現代史です。冷戦の始まりと終わりの会談は、ヤルタ⇒マルタ会談といわれています。ポツダム会談は、第二次世界大戦を終わらせていった会談ですね

正解は、です。

2015-2-8_23-45-36
■問7
これ、センター試験では難しい問題だと思います。オセアニアとか、なかなか勉強しませんからねこういうのは、有名な事件とセットで覚えたほうがいいです

義和団事件(1900~01)が終わった年に、オーストラリア連邦が成立しています。1901年北京議定書と同じ年ですね。マイナー系の年号は、有名な年号暗記時にセットで暗記です

正解は、④です

■講義 part92 -太平洋諸地域の植民地化-
http://world-history.blog.jp/archives/14714698.html
※オーストラリア連邦

2015-2-8_23-45-46

■問8
この問題も、ほどほど難しいです。マニアックな大学では、今回のような文字・言語の歴史を聞いてきます。aから分析しましょう

ビザンツ帝国は別名東ローマ帝国です。ローマ帝国は晩年分離していましたね。西ローマ帝国は、ラテン語のカトリックを発展させ、東ローマはギリシア語のギリシア正教を発展させます

つまりに聞いているわけですね

次にbの分析です。ムガル帝国はイスラム系の国です。つまりペルシア語か、アラビア語の影響を受けます。イスラムの中心勢力は、ペルシア・アラビア人ですからね。なので、ペルシア語が公用語なのは正解です。さらにペルシア語が口語化して、現在のパキスタンで発展したウルドゥー語は、有名なので覚えましょうね

正解は、です

■問9
これは、1~4まで全部説明できる必要があります。ジョゼフ=チェンバレンは、イギリスの人。トゥサン=ルヴェルチュールは、ハイチ。ネルーは、インドです

正解は、ですね

■講義 part85 -帝国主義時代(イギリス)-
http://world-history.blog.jp/archives/9632137.html
※ジョゼフ=チェンバレン

■講義 part64 -ラテンアメリカ諸国の独立とギリシア独立戦争-
http://world-history.blog.jp/archives/6006451.html
※トゥサン=ルヴェルチュール

次回、第2問です

このエントリーをはてなブックマークに追加

すいません。。仕事が、忙しいです!!休みないです!!
本当はセンター試験の解説をしたいのですが、自分の体力がもちません

今回、国共合作がわからないというリクエストを受けたので、基本形だけシンプルに説明したいと思います

まず国共合作は、国民党と共産党が一緒に頑張るよということです

また第1次と第2次の登場人物を混同しないでください
第1次国共合作(1924)では、国民党の主役は孫文、共産党は陳独秀です

-孫文-
2014-12-5_22-28-45

この国共合作の目的は、2つです。
1.軍閥打倒(内側の敵)
2.列強の打倒(外側の敵)


軍閥は、今のイスラム国を見ればわかります。かっこいいこといってますが、自分の私腹を肥やすために、結局暴力を使う集団です

国民党と共産党は、真逆の価値観ですが、共通する部分があります。それは中国の統一です。ただこの1点で仲良くします。本当にギリギリの連携です

この均衡が崩れるのが、孫文の死(1925)です国民党を引き継いだ蒋介石は、軍閥よりも共産党を危険視しています

-蒋介石-
2015-2-2_0-52-25

1926年、軍閥打倒を開始しますが、彼の支援者は上海を牛耳る浙江財閥です。この上海が労働者、つまり共産党勢力に支配されかかったため、1927年上海クーデタを起こして、蒋介石は共産党を切り捨てます

金持ち支援の国民党は、どうしても労働者の味方、共産党とは手を結べませんでした

これを変える機会が、皮肉にも日本によって引き起こされます。1936年、いよいよ日本の中国への圧力が強まってきた頃、蒋介石が軍閥の有力者張学良に拉致される事件が起きました。これを西安事件といいます。

この時、必死の説得を試みたのが、共産党の周恩来です。トップも陳独秀⇒毛沢東に代わっています。

-周恩来-
2015-2-2_1-5-23

これによって蒋介石は考えを改め、第2次国共合作(1937)がなるわけです。実際、国共合作間際には盧溝橋事件が発生し、日本の侵攻はいよいよ始まっていました

第2次の目的は、ただ1つ日本打倒でしょう
第1次・第2次国共合作は、登場人物・政党の価値観・敵は誰かを骨組みで押さえれば、後は細かい知識をつめるだけだと思います

最後に語呂です
いくつよ(1924)、第1次国共合作。いくつなん(1927)だっけ?上海クーデタ。
くさる(936)西安、くさるな(937)第2次国共合作

以上です。皆さんの受験シーズンに簡単なものしかだせず、申し訳ない

このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ