文化史いきます。このあたりから、ようやく論理的に物事を考える人が増えます。
宗教から、解き放たれようとしています

■科学
先進国は、科学技術の振興をしています。英は、イギリス王立協会、仏はコルベールによってフランス科学アカデミー、普はフリードリヒ2世のおかげでプロイセン科学アカデミーを設立しています

この中では、コルベールのフランス科学アカデミーが一番聞かれると思います。彼はルイ14世の金庫番として、東インド会社を再建したり、経済振興で王立マニュファクチュアも作ってましたね。

結局、彼の努力以上に王様が金を使うので、意味なかったですけどね...

■講義 part53 -ルイ14世(フランス)-
http://world-history.blog.jp/archives/4169283.html
※コルベール情報

これらの科学振興のおかげで、イギリスではニュートンが登場します。一般人でも、名前ぐらいは聞いたことある有名人ですね

-ニュートン-
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彼は、万有引力の法則を発見したことで有名ですね。重力があるってやつです。彼の書いた本は、プリンキピアといいます。これによって、古典力学が確立されます。これを打ち破るには、アインシュタインまで待たねばいけません。2、300年通用する理論を作ったわけですから、凄いなと思います

フランスでは、ラヴォワジェが有名です。理科の授業で聞いたと思います。質量保存の法則を見つけた人です

例えば水素(H)が、酸素(O)と結びついて水(H2O)になって、見かけが変わっても、量自体が減ったり、増えたりはしていないということです

あとは、血液の循環を見つけたハーヴェー植物学をつくったリンネも覚えましょう

ジェンナーもよく聞かれます。種痘法を確立した人です。皆さんもインフルエンザの予防接種知ってますよね?アレです。ちょっと毒をいれて、人間の抵抗力をあげて、病気を防ぐやり方です

■哲学
次に哲学です。まず大きな派閥が2つあります。イギリス帰納法を軸にする経験論と、フランス演繹法を軸にする合理論の派閥です

まぁ恋愛で例えます。「恋愛が何かわからないけど、何人かと付き合った後に恋愛を考えます」というのが、イギリスの立場です。実験を重視します

フランスは、「男女の関係によって子供が生まれる、何もモチベーションないのに関係なんて持たない。じゃあ、恋愛必要じゃねーか」という立場です。頭の中で論理的で考えて、答えを導き出す方法です

経験論の立場にたつのは、フランシス=ベーコンロックを抑えておきましょう。ベーコンは、新オルガヌムという本を覚えておいてください。よくスコラ学者ロジャー=ベーコンに引っかけてきます

世界史界のベーコンは、この2人だけです

ロックは有名人ですね。「人間悟性論」「統治論二篇」を書いてます。彼は、名誉革命を評価してます

合理論は、デカルトが有名です。「方法叙説」の中で「われ思う、ゆえにわれあり」と言葉を残してます。「存在って何??」という疑問を、「そういう風に考える事自体が、存在してるってことだよ」といっています

まさに合理論です

あとは、このような派閥に属さない人たちを紹介します。オランダのスピノザ、ドイツのライプニッツ、フランスのパスカルです

スピノザは、汎神論という、世界のすべてに神が宿るという考え方を唱えます。これは、教会と違う考えなので、けっこう批判されます

日本人は、汎神論の立場なので、なんの抵抗もなく理解できます

ライプニッツは、微分・積分を考案した数学者らしく、世の中の構成は、単子で成り立つという単子(モナド)論を主張します

パスカルは、「パンセ」の中で「人間は考える葦」であるといってます。葦は、まぁですね。「草みたいな弱いけど、考えることができるって凄いよね」っていう意見です

こういった様々な哲学的意見を集約させていったのが、ドイツのカントです。彼の立場をドイツ観念論といいます

彼は「純粋理性批判」の中で、合理論とか、経験論とかいってますけど、「それを扱う人間の理性は、万能じゃないですよ」と批判します。なので、彼の哲学は、批判哲学ともいわれます

彼のおかげで、イギリス・フランスの2大派閥は、いい感じにドイツのカントに吸収されていきます。彼が哲学を一段階、レベルアップさせるわけです

そんな彼は、「永久平和のために」という本も書いてます。これも覚えましょう。これが、国連をつくるキッカケになる本です。世界で最初に世界政府について真剣に考えた人だと思います

-カント-
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■政治・啓蒙思想
まずは、王権神授説の論者です。この論自体は、以前から触れていますね

■講義 part52 -イギリス革命(ピューリタン革命)・名誉革命-
http://world-history.blog.jp/archives/4100267.html

有名なのは、チャールズ1世に仕えたフィルマー、国家論を書いたボダン、ルイ14世に仕えたボシュエを覚えましょうね。王様が主役のこの考えは、キリスト教の呪縛から逃れるため、王様を主役にするには一定の効果がありました

ただ、王様が好き勝手するという負の面もありました

なら良い王様を作ろうということで生まれたのが、啓蒙思想です。これも、すでに触れてますね。ヴォルテールが有名でしたね

■講義 part54 -啓蒙専制君主(プロイセン・オーストリア)-
http://world-history.blog.jp/archives/4180347.html

彼が書いた哲学書簡(イギリスだより)は、めっちゃ聞かれます。皮肉なのは、この中で、彼の出身であるフランスを愚痴っていることですこの本をだしたのはイギリスからですし、当時のフランスは、ルイ15世の時代です

彼と親交のあったのは、フリードリヒ2世であり、エカチェリーナ2世でした

他の啓蒙思想かには、上で取り上げたロックや、モンテスキュールソーがいます。モンテスキューは、三権分立を唱えた「法の精神」が有名ですね。ボルドーで高等法院長として働いていたこともあります

-モンテスキュー-
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彼もフランスの遅れを愚痴った「ペルシア人の手紙」というのもあります

-ルソー-
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ルソーも、フランスを批判した「人間不平等起源論」や主役は王でなく、国民であることを力説した「社会契約論」も有名です

このあたりの考えは、今の私たちが普通に暮らしている、今の世の中でも使われている理論ですね。あと、これだけ多くの人がフランスを非難しているということは、いかにフランスに対する不満のマグマが溜まっているかを理解できますね

この当時、すでにイギリスは議会制が確立しているのに対して、いまだフランスは王の君臨する時代ですから、プライドの高いフランス人には許せないことだと思います

啓蒙思想は、理性という武器が、なんでも世界を認識できるという発想にたっています。この思いは、世界を辞書にしようという意識になります。そのため、フランスでは「百科辞書」が作られます。作者は、ディドロ・ダランベールです

絶対王政時代は、国同士のイザコザが増えた時代です。そこから国家間の守るべきルールができます。それが国際法です

つい最近でも国家間の揉め事が、国際司法裁判所で調停されました。例のクジラ問題です

-日本の調査捕鯨は条約違反、国際司法裁判所が判決-
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303702904579473880913466874.html

国際法は、無秩序な世界を、ちょっとでも良くしようと考え出されました。作ったのは、オランダグロティウスです。彼は「国際法の祖」「近代自然法の父」といわれます

-グロティウス-
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海の貿易ルールを決めた「海洋自由論」、三十年戦争の残酷さから影響を受け、書いた「戦争と平和の法」ともに必ず覚えましょう

ちなみに自然法とは、すべての人間が当然持ってる権利のことです。これが、基本的人権になります。当たり前と思うかもしれませんが、それは錯覚です

当時の人間の命は、軽いです。王権神授説のように王が好き勝手していた時代ですから、議会というブレーキがない国は、すべて好き勝手します

赤ちゃんがネットで売られている中国を見れば、理解できると思います。議会のない国は、好き勝手します

-中国に巣食う「一人っ子政策の闇」、赤ちゃん売買がネットで拡大-
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3007T20140401

だから、「ありがとうグロティウスと心の底から思いますw

次回も文化史の続きです

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