さて文化史のつづきです。
新学期に入って、受験に向けて、このブログを見ている人もいると思うので、一言。
世界史のわからない部分は、リクエスト受ければ、いつでも解説します
ブログのいい所は、決して会うことのなかった人に、何かを伝えられることですから、気軽にコメント・メッセージください
■経済
絶対王政時代の経済といえば、重商主義です。商売が重要な考え方と、覚えておいてください。当時の国の人は、国家がすべてです
なので、自国さえ富めばいいと思ってます。これを補完する考えは、保護主義といいます。世界と勝負する場合、弱い産業は、勝てませんそのため、自国の産業を守るため、税金を上乗せして、自国の産業を守ります。それが保護主義です
日本も、米・牛・豚とかに関税入ってます。最近ニュースにでるTPPは、この関税撤廃の話です
-米農業団体、TPPで日本の農産物関税の大幅削減を望む-
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93F03M20130416
この重商主義と対照的な考えが、重農主義です。紛らわしいです。気を付けましょうケネーという人が祖といわれてます。彼の本、「経済表」も聞かれます
主張は、保護と逆の放任です。「何もするな」ということです。これを「なすにまかせよ(レッセ=フェール)」といいます。「国が何かしなくても、経済は発展しますよ」という考えです
これをケネーは、農業分野だけでいいましたが、全分野でイケるでしょうと考えたのが、アダム=スミスです。超有名ですね
彼は「諸国民の富(国富論)」という本を出版し、自由主義経済学をたちあげます。今の経済の基盤は、この人の上に成り立っています
なので、経済の古典、古典派経済学といわれます
■建築・美術・音楽
この時代の芸術で聞かれるのが、バロック芸術とロココ芸術です。よくバロックは豪壮で、ロココは優雅みたいなことをいわれますが、個人的にイメージがまったくできませんw
なので、代表的作品で覚えておいてください
一番聞かれるのは、「ヴェルサイユ宮殿は、何式ですか?」という形です。答えは、バロック式です
サイドストーリーも重要です。ルイ14世が作らせてます。ルイなんとかが、一杯います。混同しないようにしてください
-ヴェルサイユ宮殿-
これに似た聞き方で、「サンスーシ宮殿は、何式ですか?」というのがあります。これロココ式です。プロイセンのフリードリヒ2世が作らせてます。
-サンスーシ宮殿-
絵画の話もいきます。かつて、フランドル派というのがありました。すぐ「あぁ、ベルギー・オランダのあたりね」と想像できるようにしてください
■講義 part46 -ルネサンス(西欧諸国)-
http://world-history.blog.jp/archives/2754470.html
この時代のフランドル派で有名なのが、ルーベンスです。古い世代の人は、「フランダースの犬」で覚えています。若い人も見ましょう絶対、泣きます
このアニメの主人公が憧れた絵が、ベルギーのアントワープにあります。私も見に行きましたが、日本人のみに人気の教会のため、受付の人に100%、「日本人ですね?」といわれますw 何もいわなくても、日本のパンフレットが貰えますw
そのルーベンスは、バロック絵画を書いている人です
他にはイギリスの宮廷画家になったファン=ダイクがいます。チャールズ1世の肖像画を書いてます。ピューリタン革命で、処刑されちゃった王様でしたね
■講義 part52 -イギリス革命(ピューリタン革命)・名誉革命-
http://world-history.blog.jp/archives/4100267.html
-チャールズ1世 by ファン=ダイク-
油絵のファン=アイク兄弟とファン=ダイク、だいぶ名前が似ているので、注意してください
これらフランドル派の流れを受けてできたオランダ画派の話にいきます。ひとまずレンブラントだけは、必ず覚えましょう。画像付きで、出題されます。代表作は、「夜警」です
-夜警-
最近では、オバマ大統領が、オランダ首相とクリミア問題について会談しています。すいません、外国の記事しか、いいのなかったです
-Obama and the Night Watch AMSTERDAM, March 25, 2014-
http://blogs.afp.com/correspondent/?post/Obama-and-The-Night-Watch
あとは、絵よりサイドストーリーが聞かれるエル=グレコもよくでます。彼はギリシアのクレタ島出身なので、ニックネームが「ギリシア人」です。またスペインのトレドを拠点に活躍しました
スペインの宮廷画家として活躍したのは、ベラスケスです。下の絵が、問題によくでます。ピンクの丸で囲った人は、ベラスケス本人です
国王の絵を描いているベラスケスやそれを覗く女官を、国王視点から見た絵になります。なんだか不思議です
-女官たち by ベラスケス-
ここまで取り上げたルーベンスからベラスケスまでは、バロック美術を代表する画家たちです
ロココ美術では、ワトー・ブーシェ・フラナゴールなどがいます。ロココ美術と3人の名前だけ覚えておくぐらいでいいです
一応、作品にもふれます。画像を見るとわかりますが、全体的にほのかな、淡いタッチです
-シテール島の巡礼 by ワトー-
音楽は、あまり聞かれませんが、基本だけ。バロック音楽と古典派音楽があります
バロック音楽で聞かれるのが、バッハか、ヘンデルです。古典派音楽は、「交響楽の父」ことハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンがいます
■文学・生活
文学は、まだキリスト教題材が多いです。ミルトンの「失楽園」は、アダムが禁断の木の実を食べて、楽園を失う話を書いたので、失楽園です
バンヤンの「天路歴程」も、天国への道について書いたものです
あとは無人島の話、デフォーの「ロビンソン=クルーソー」、小人や巨人にあう話、スウィフトの「ガリヴァー旅行記」も有名です。この話には、天空の城もでてくるため、宮崎駿のラピュタにも話がでてきます
次には、ギリシア・ローマを題材にした古典主義文学の話をします。悲劇作家では、ラシーヌ・コルネイユ、喜劇作家ではモリエールがいます
ラシーヌは、ルイ14世のもとで活躍しています。ルイ14世は、いろんな話にかんでます。賛否両論が、ヴェルサイユ宮殿作ったり、なんだかんだ、凄いことしてますね
大航海時代以後には、いろんな商品が流入したため、カフェやコーヒハウスが流行ります。カフェは、フランス語で、コーヒーのことです
ここで世論が形成されていきます。この時代まで世論というものが、そもそもないわけです。上流階級の間でも、サロンが流行ります。オシャレなパーティーみたいなものです
徐々に、今の自分たちが普通に感じていることが広まっていく時代ですね。文化史は、以上です
次回は、イギリスの産業革命です
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新学期に入って、受験に向けて、このブログを見ている人もいると思うので、一言。
世界史のわからない部分は、リクエスト受ければ、いつでも解説します
ブログのいい所は、決して会うことのなかった人に、何かを伝えられることですから、気軽にコメント・メッセージください
■経済
絶対王政時代の経済といえば、重商主義です。商売が重要な考え方と、覚えておいてください。当時の国の人は、国家がすべてです
なので、自国さえ富めばいいと思ってます。これを補完する考えは、保護主義といいます。世界と勝負する場合、弱い産業は、勝てませんそのため、自国の産業を守るため、税金を上乗せして、自国の産業を守ります。それが保護主義です
日本も、米・牛・豚とかに関税入ってます。最近ニュースにでるTPPは、この関税撤廃の話です
-米農業団体、TPPで日本の農産物関税の大幅削減を望む-
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93F03M20130416
この重商主義と対照的な考えが、重農主義です。紛らわしいです。気を付けましょうケネーという人が祖といわれてます。彼の本、「経済表」も聞かれます
主張は、保護と逆の放任です。「何もするな」ということです。これを「なすにまかせよ(レッセ=フェール)」といいます。「国が何かしなくても、経済は発展しますよ」という考えです
これをケネーは、農業分野だけでいいましたが、全分野でイケるでしょうと考えたのが、アダム=スミスです。超有名ですね
彼は「諸国民の富(国富論)」という本を出版し、自由主義経済学をたちあげます。今の経済の基盤は、この人の上に成り立っています
なので、経済の古典、古典派経済学といわれます
■建築・美術・音楽
この時代の芸術で聞かれるのが、バロック芸術とロココ芸術です。よくバロックは豪壮で、ロココは優雅みたいなことをいわれますが、個人的にイメージがまったくできませんw
なので、代表的作品で覚えておいてください
一番聞かれるのは、「ヴェルサイユ宮殿は、何式ですか?」という形です。答えは、バロック式です
サイドストーリーも重要です。ルイ14世が作らせてます。ルイなんとかが、一杯います。混同しないようにしてください
-ヴェルサイユ宮殿-
これに似た聞き方で、「サンスーシ宮殿は、何式ですか?」というのがあります。これロココ式です。プロイセンのフリードリヒ2世が作らせてます。
-サンスーシ宮殿-
絵画の話もいきます。かつて、フランドル派というのがありました。すぐ「あぁ、ベルギー・オランダのあたりね」と想像できるようにしてください
■講義 part46 -ルネサンス(西欧諸国)-
http://world-history.blog.jp/archives/2754470.html
この時代のフランドル派で有名なのが、ルーベンスです。古い世代の人は、「フランダースの犬」で覚えています。若い人も見ましょう絶対、泣きます
このアニメの主人公が憧れた絵が、ベルギーのアントワープにあります。私も見に行きましたが、日本人のみに人気の教会のため、受付の人に100%、「日本人ですね?」といわれますw 何もいわなくても、日本のパンフレットが貰えますw
そのルーベンスは、バロック絵画を書いている人です
他にはイギリスの宮廷画家になったファン=ダイクがいます。チャールズ1世の肖像画を書いてます。ピューリタン革命で、処刑されちゃった王様でしたね
■講義 part52 -イギリス革命(ピューリタン革命)・名誉革命-
http://world-history.blog.jp/archives/4100267.html
-チャールズ1世 by ファン=ダイク-
油絵のファン=アイク兄弟とファン=ダイク、だいぶ名前が似ているので、注意してください
これらフランドル派の流れを受けてできたオランダ画派の話にいきます。ひとまずレンブラントだけは、必ず覚えましょう。画像付きで、出題されます。代表作は、「夜警」です
-夜警-
最近では、オバマ大統領が、オランダ首相とクリミア問題について会談しています。すいません、外国の記事しか、いいのなかったです
-Obama and the Night Watch AMSTERDAM, March 25, 2014-
http://blogs.afp.com/correspondent/?post/Obama-and-The-Night-Watch
あとは、絵よりサイドストーリーが聞かれるエル=グレコもよくでます。彼はギリシアのクレタ島出身なので、ニックネームが「ギリシア人」です。またスペインのトレドを拠点に活躍しました
スペインの宮廷画家として活躍したのは、ベラスケスです。下の絵が、問題によくでます。ピンクの丸で囲った人は、ベラスケス本人です
国王の絵を描いているベラスケスやそれを覗く女官を、国王視点から見た絵になります。なんだか不思議です
-女官たち by ベラスケス-
ここまで取り上げたルーベンスからベラスケスまでは、バロック美術を代表する画家たちです
ロココ美術では、ワトー・ブーシェ・フラナゴールなどがいます。ロココ美術と3人の名前だけ覚えておくぐらいでいいです
一応、作品にもふれます。画像を見るとわかりますが、全体的にほのかな、淡いタッチです
-シテール島の巡礼 by ワトー-
音楽は、あまり聞かれませんが、基本だけ。バロック音楽と古典派音楽があります
バロック音楽で聞かれるのが、バッハか、ヘンデルです。古典派音楽は、「交響楽の父」ことハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンがいます
■文学・生活
文学は、まだキリスト教題材が多いです。ミルトンの「失楽園」は、アダムが禁断の木の実を食べて、楽園を失う話を書いたので、失楽園です
バンヤンの「天路歴程」も、天国への道について書いたものです
あとは無人島の話、デフォーの「ロビンソン=クルーソー」、小人や巨人にあう話、スウィフトの「ガリヴァー旅行記」も有名です。この話には、天空の城もでてくるため、宮崎駿のラピュタにも話がでてきます
次には、ギリシア・ローマを題材にした古典主義文学の話をします。悲劇作家では、ラシーヌ・コルネイユ、喜劇作家ではモリエールがいます
ラシーヌは、ルイ14世のもとで活躍しています。ルイ14世は、いろんな話にかんでます。賛否両論が、ヴェルサイユ宮殿作ったり、なんだかんだ、凄いことしてますね
大航海時代以後には、いろんな商品が流入したため、カフェやコーヒハウスが流行ります。カフェは、フランス語で、コーヒーのことです
ここで世論が形成されていきます。この時代まで世論というものが、そもそもないわけです。上流階級の間でも、サロンが流行ります。オシャレなパーティーみたいなものです
徐々に、今の自分たちが普通に感じていることが広まっていく時代ですね。文化史は、以上です
次回は、イギリスの産業革命です
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