ついに近代の幕開けが、やってきます

最初に産業革命が起きたのは、イギリスです。いろいろ理由はありますが、やはり農業革命はデカイです

ノーフォーク農法が開発され、大麦⇒クローヴァー⇒小麦⇒カブと、休耕地を置くことなく、無駄のない農業が可能になりました。クローヴァーやカブは、家畜のエサになって、飼料を買わなくてもよくなります

昔は三圃制で、三分の一は、使えてませんでしたね

■講義 part35 -十字軍-
http://world-history.blog.jp/archives/2362950.html
※三圃制

さらに、この農業革命の力を促進させるエンジンが存在します。議会です。議会は、第二次囲い込みを行ないます。これは、中小農民でなく、大規模農業経営をする農民の保護です。

第一次は、ヘンリ8世の時に説明しています

■講義 part50 -絶対王政(イギリス・フランス)-


これによって、効率的な農業収入が期待できます。この改革、実は日本もやるべきですが、いまだにできていません…

-「農業を成長産業に」新規参入・大規模化・効率化を促せ!(ニュース)-
http://www.globis.jp/2668

囲い込みは、産業革命には重要でした

この話だけ聞くと、中小農民は破産してお終いです。しかし、そうではありません。彼らは、当時の新しい産業、工場労働者になるのです

仕事があっても、働き手がいないと経済発展しません

例えば、今の日本には仕事があります。バカなと思う人がいるかもしれません。仕事は、確実にあります。今の日本には、日本人が働きたいタイプの仕事がないだけです。

例えば、力仕事です

-外国人労働者受け入れ、建設業で拡大へ 担い手不足、「仕方ない」のか…(ニュース)-
http://www.j-cast.com/2014/02/01195567.html?p=all

当時のイギリスでは、労働者の権利というものが、まだ軽かったので、労働の移動は、スムーズでした。一部には、「日本人の仕事を奪うな」という声もありますが、日本人が働きたがらないので、外国人を入れているだけです

今の日本の抱えている問題は、労働環境ミスマッチにあります。ちょっと見方を誤ってはイケません

さて、話を戻します。当時の売れ筋商品は、毛織物です。つまり服が売れるワケですね。これは、今でも強い産業ですね

この毛織物が、木綿に代わります。木綿は、吸収性が高いので、汗とか吸ってくれます。あと毛織物より、傷みにくいです

つまりワンランク上の製品を作れるわけです。なので、いかに木綿工業を発展させるかが重要になります。まずはジョン=ケイとう人が、1733年飛び杼(とびひ)を発明します

画像が、飛び杼です。まず織物作成には、縦横に交差して編む必要があります。大きい織物を編む際は、横糸を通す時に、杼を受け止める係必要でした

-飛び杼-
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しかし飛び杼は、それを一人で操作することを可能にしました。下記、動画にアクセスしてください。飛び杼について説明しています。ジョン=ケイの説明は、2:05~くらいからです

■産業革命
https://www.youtube.com/watch?v=k1xN9IH59YM

2人でやることを、1人にしただけでも、生産効率は200%です。凄いことだと思います

次に紡績技術の革新です。紡績とは、糸を作ることですね。ハーグリーヴズは、奥さんの名前をつけたジェニー紡績機(多軸紡績機)を作ります

これで、今まで一個づつ作っていたものが、一気に8つ作られました。さっきの動画の5:02~あたりから説明があります

さらに紡績の技術を進歩させたのが、機械化です。それを可能にしたのが、アークライト水力紡績機です。動画の6:08~から確認できます

さらにクロンプトンは、紡績機の性能をあげたミュール紡績機を作りました。動画の10:44~から確認できます

こうやって紡績技術がレベルアップする中で、織布技術も機械化されます。それがカートライト力織機です。この動画もあったので、URLを展開します

■力織機
https://www.youtube.com/watch?v=efpbgVQZdSA

これらの革新は、効率化をうむ反面、今まで働いていた人の職を奪ってしまいしました。結果、機械打ちこわし運動(ラダイト運動)も激化しました

今までの流れと少しズレまずが、ホイットニー綿繰り機も覚えましょう。綿は、植物からとれますね。それを効率よくとる機械が綿繰り機です

このように産業革命では、機械化が進みます。この機械化の波は、いまだって続いていると思います。最初に動力源として登場したのが、蒸気です。水蒸気の力をエネルギーに変えるわけですね

それをしたのは、ニューコメンです。彼の蒸気機関の発明を効率化させたのが、ワットです

この技術を応用してうまれたのが、フルトン蒸気船であり、スティーブンソン蒸気機関です

機関車は、1825年ストックトン・ダーリントン間で試験運用され、1830年マンチェスター・リヴァプール間で実用が開始します

ココ、引っかけ問題あるので、気を付けてください。試用と実用は違います。日本のリニアも山梨で試用運転してますが、実際走るのは、東京~大阪間ですよね?

-首相、リニアをトップセールス 米大使と実験線に試乗- (ニュース)
http://www.asahi.com/articles/ASG4D4HBGG4DUTFK008.html

製鉄技術もあがります。今まで木炭でやっていたのを、石炭・コークスに転換したのは、ダービーという人です

これらの登場によって金持ちの種類も変わります
商業資本家⇒産業資本家

商業資本家は、問屋さんです。入荷した商品を売る小売りに渡す人です。この人たちが商品を独占することで、値段をコントロールできます

産業資本家は、主に工場を持っている人です。この時代、爆発的な生産力を得た工場経営は、金持ちを生みました。そういう生産手段を持つ人を資本家ともいいます

これに対になる概念が、労働者です
資本家 x 労働者
ここの対立関係は、今も継承していると思います。社長は、多くの利益、会社を維持するために、給料を抑制しますが、労働者は、給料上げてほしいですよね?

もともと対立することが、運命づけられています

急激に労働環境が変わりましたから、労働者を守る法律が当時ありませんでした。そこから法律が整備されていきます

結果、工場法労働組合がつくられていきました

産業革命によって、発展した町も覚えましょう
マンチェスター・リヴァプール・バーミンガムです

マンチェスターは木綿工業で栄え、リヴァプールはで栄え、バーミンガム鉄・石炭で有名です
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最後に、各国の産業革命の起きた年代をまとめましょう

イギリス…18C後半
ベルギー・フランス…1830年代
ドイツ…1834年の関税同盟から
アメリカ…19C中頃
ロシア・日本…1860年代。日本は、明治維新(1868)以後


これ、各国の産業革命の成立順を並べろって問題がでます。ベルギーあたりが知っていないとできません。ロシア・日本は、遅れた国なので、最後のイメージを持ってください

次回は、アメリカ独立戦争いきましょう

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