文化史の続きいきます

■音楽
音楽分野の出題頻度は、低いですが、音楽にも古典・ロマン・印象派があります。有名所をおさえましょう

古典派からいきます。典型的なヒントと一緒に覚えましょう。古典派で、「交響楽の父」と言われたら、ハイドンです。古典派の確立者として有名なのは、天才モーツァルトです

古典派で一番聞かれるのは、ベートーヴェンだと思います。「楽聖」といわれます。「運命」とか有名ですが、よく世界史で聞かれるエピソードは、ナポレオンを評価して、「英雄」という曲を作ったけど、彼が皇帝になって楽譜を破り捨てて激怒したという話です

-ベートーヴェン-
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これ以前にも説明しましたが、当時のフランス革命期の混乱をよく表現したエピソードだと思います

■講義 part69 -フランスの第二帝政・第三共和政-
http://world-history.blog.jp/archives/6498346.html
※冒頭でナポレオンの独裁について説明

ロマン主義音楽いきます。近代歌曲の創始者といえばシューベルトです。「未完成交響曲」が有名です

一番聞かれるのが、「ピアノの詩人」ショパンです。「革命」などが有名です。ポーランド人です。私が個人的に考えるポーランド人で聞かれるBIG3は、ショパン・コシューシコ・キュリー夫人です

ポーランド人シリーズとして覚えましょう

■講義 part55 -啓蒙専制君主(ロシア)とポーランド分割-
http://world-history.blog.jp/archives/4283924.html
※コシューシコ情報

あとはワグナーも覚えておいてください。オペラに似ている楽劇で、「ニーベルンゲンの指輪」などの作品を残しています。この人の特殊な聞かれ方は、ヒトラーに絡めて聞かれることです

ヒトラーは、だいぶ主役として見られるいますが、ヒトラーはワグナーを好んで利用しました。ワグナーは人の気持ちを昂揚させるワグナーの曲に着目し、自分の登場シーンに使ったりしました。このあたり機会があれば、説明します

私の分析では、ヒトラーのマインドコントロール技術、世論誘導屈指の能力だと思っています。自分の知る限り、歴史上でもTOP3だと思います

印象派は、ドビュッシーだけ覚えてください

あと国民楽派も少し、この派閥は自国の文化を活かした音楽を作ります。ロシアのチャイコフスキーを覚えましょう。「くるみ割り人形」「白鳥の湖」などが有名です。一度は聞いたことのある曲です

■哲学
日本の大学で哲学の講義あると思うんですが、一番講義が多いのがヘーゲルだと思います。私も「哲学って、どこから勉強すればいいですか?」と聞かれたら、ヘーゲルといいます

-ヘーゲル-
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彼がドイツ観念論を完成させます。カントの流れですね。自分は哲学出身ですから、長い時間かけて説明したいですが、世界史受験にでる部分だけ説明します

彼の作品で有名なのは、「精神現象学」です。彼の作り上げた方法は、弁証法哲学といいます

弁証法は、一つの意見反対意見を分析して、お互いが納得できる新たな答えを見つける手法です

この弁証法ですが、欧米の人はこれをしっかり勉強します。向うの大学受験の問題でも普通にでます。「働くとは何か」、「理性と信仰は対立するか」といった日本人なら絶望する問題ばかりですwこの中で弁証法的に答える方法が問われます

■講義 part57 -17~18世紀のヨーロッパ文化史①-
http://world-history.blog.jp/archives/4613859.html
※カント情報

このヘーゲルの理論を応用したのが、マルクスです。彼の立場を弁証法的唯物論といいます。唯物論は、現実世界のことです。ヘーゲルは弁証法を頭の動きの解説に使いました。だから観念論といわれます

対してマルクスは、現実世界の分析に弁証法を使いました。2つの対立軸、例えば領主は「一杯働いてほしいと思う」、奴隷は「一杯働いても、全部領主のものになるから、うまく手を抜こう」と考えます

意見が対立するわけです。これをお互い納得させるうえで、農奴や農民に昇格して「生産物の半分ぐらいは、君たちのものにする」という答えを導きます。これで奴隷より、農奴・農民は働きます。領主も満足なわけです。互いに満足する答えを導き出したことになります

彼のこのような歴史観は、唯物史観といわれます

領主×奴隷⇒農奴・農民
資本家×労働者⇒社会主義・共産主義


この彼の考えが、社会主義の運動で凄い力を持ちます。皆さんのお爺ちゃんぐらいは、本気で社会主義にのめり込んだ世代でもあります

■講義 part66 -19世紀の自由主義・社会主義-
http://world-history.blog.jp/archives/6117577.html
※マルクス情報

功利主義も説明します。これイギリス・アメリカ人の気質を理解するうえで、興味深い考え方です。彼らは幸福測量可能と考えます

功利主義の創始者は、イギリスのベンサムです。「最大多数の最大幸福」を推奨します。なるべく多くの人が幸せなら、それは良い社会だろと考えます

結局、経済が発展すれば幸福になるだろうということで、産業資本家に人気がでます

ベンサムの影響を受け、幸福の質も問うたのが、ジョン=スチュアート=ミルです。彼は第2回選挙法改正実現にも努力します

次に社会学のコントを説明します。彼は「社会学の祖」といわれます。現実社会を分析する実証主義哲学を提唱します

社会学は、例えば自殺と経済の因果関係などを分析したりします。男女の好みも、社会環境によって変化します。今の日本では、マッチョがあまりモテず、佐藤健のようなやさしげな男子がウケたりします

これ説明簡単です。日本に戦争の危機がないからです。一部の人は危機はあると考えるでしょうが、自分が世間を見ても戦争の危機なんて、肌感覚でまったく感じません

こういう時は、力強い男なんて不必要になります。それより美的に追及された人のほうが優先されます。確実に予言できますが、日本が戦争状態になったら、急に軍人さんがモテだすと思います

あと19世紀には、ダーウィンがでたため、欧米文化に強烈なショックを与えます。進化論ですね。これと功利主義を融合させたのが、ハーバート=スペンサーです。彼は社会進化論を提唱します

ドイツ観念論の中でややレアですが、聞かれる人はショーペンハウエルです。彼の哲学は、厭世哲学(ペシミズム)といわれます。世の中を否定的に考える立場です。この言葉は、国語でも聞かれますし、英語のテストでも出題される場合があります

覚えておいて損はないでしょう

次は実存哲学の先駆けといわれるキェルケゴールです。イケメンです。この人もヘーゲルの立場を批判しつつ、自分の場所をつくります

実存哲学は、現実存在を考える学問です。ヘーゲルの頭の中だけで考える方法を批判して、現実に生きている自分を考えます

彼はデンマーク人です。デンマーク人で聞かれる人はまずないので、これをヒントにして答えましょう

-キェルケゴール-
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あとは日本人の大学生でハマるのが、ニーチェです。情熱な人なので、この人に惹かれるのは若い人に多いです。「神は死んだ」の有名な言葉を残します

この言葉は、キリスト教の時代が終わったことを意味します。このような社会では、自分で自分を規定しなければいけず、不安になります

それを防ぐには、「超人」になるしかないと考えます

これ、またもやヒトラーが考えをパクります。戦争で負けて、打ちのめされたドイツ人を鼓舞する時に利用するわけですね

最後は精神分析学として有名なフロイトです。日本の文系で心理学部一番人気あるんですが、その学問の創始者が彼です。自我・葛藤・性欲などの概念を定義します。欧米人は、このあたりから意識・無意識の区別が認識されていきます

東洋人は、仏教のおかげで無意識については、肌感覚で知っていましたが、西洋人にはありませんでした

次回、まだまだ文化史です

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