2013-12-4_14-28-29

-米報道官、防空識別圏「運用しないように」-

中国が設定した防空識別圏について、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は、中国に対し、具体的な行動を起こさないよう改めて求めました。

 「アメリカは中国に対し、防空識別圏の運用を実行にうつさないよう求める」(アメリカ カーニー大統領報道官)

 ホワイトハウスのカーニー報道官は、中国政府が、尖閣諸島上空を含む緊張の高い地域で日本や韓国など周辺諸国との協議なしに防空識別圏を設定したことは、地域の緊張をさらに高め、偶発的な衝突が起きかねない挑発的な行動だとした上で、具体的な行動をとらないよう中国に要求しました。

 さらに、アメリカの航空会社が飛行計画を中国当局に提出しているのは、あくまで航空業界の慣行に基づく会社側の判断であり、アメリカの航空当局が提出を求めたものではなく、中国の設定した防空識別圏を認めないという方針について日米両政府は一致していると強調しました。

 一方、3日、安倍総理大臣と会談し、防空識別圏の問題で日米が緊密に連携していくことを確認したアメリカのバイデン副大統領は、4日午後、訪問先の北京で中国の習近平国家主席と会談し、直接懸念を伝える考えです。

-引用元-
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20131204-00000024-jnn-int

■説明
2013年11月23日、中国政府は東シナ海に「防空識別圏」を設定しましたね
これを、世界史の知識で解釈したいと思います
※以下、色付けされたものが、世界史の受験でも聞かれます


これは、尖閣諸島という領土問題が絡んでいます


ここの領有権を主張するのは、日本・中国台湾です


中国と台湾は、第二次世界大戦後、
毛沢東率いる共産党蒋介石率いる国民党で戦いがあり、
毛沢東が勝ちました


その結果、蒋介石が逃げて作ったのが台湾です

中国は台湾を中国の一部と考えています

しかし、台湾は中国融和派と独立派で意見が分かれています

なので、中国と台湾は立場がだいぶ違います


今回、中国政府は尖閣諸島上空を含めて、自分たちの監視区域だよと宣言しました
日本はすでに1969年に防空識別圏を設定しています


お互い重なり合う地域を指定しているので、例えば飛行機同士の紛争が起きても不思議ではありません

それでは、何故中国は、このようなことをするのでしょうか?

中国は、帝国主義的思考で世の中を見ています


帝国主義は、軍事的力を借りて、他国の犠牲のもとに自国の利益をあげることです
第二次世界大戦は、帝国主義国家同士の戦争だったため、戦後デメリットの多すぎるこの方式は、放棄されました


しかし、中国政府は捨てていません


日本人の感覚で、外国を考えると理解ができません
そのため、中国を理解する時、帝国主義という概念を覚えておいてください


中国の頭に絶えずあるのが、アメリカです
中国は、世界をアメリカと山分けしたいと考えています


彼らの最終的な太平洋への影響範囲は、グァムorハワイぐらいまでを考えています
中国の立場にたつと、日本は太平洋に進出するための障害物でしかありません


最初の障害物が、尖閣諸島であり、次の獲物が沖縄になります
そのような文脈で、今回の防空識別圏を考えると、事情が把握できると思います