-またアレッポ空爆、20人死亡=シリア-

【ベイルートAFP=時事】
在英のシリア反体制派団体「シリア人権監視団」によると、シリア北部アレッポで28日、ヘリコプターがTNT火薬を詰め込んだたる爆弾を野菜市場や病院周辺などに投下し、子供2人を含む少なくとも市民20人が死亡した。アレッポに対しては、アサド政権側が空爆を強めており、25日の時点で計400人超が死亡している。


■引用元
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131228-00000083-jij-m_est


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イスラムの歴史を話したので、シリア問題について説明します
2011年からシリアは内戦状態になっています。なぜこんなにグズグズ内戦が続くのでしょうか?シリアの現状を分析していきましょう


チュニジアジャスミン革命というのが起きて、イスラム世界の各地で民主化運動が加速化しました
イスラム世界では独裁政権が多かったので、今まで溜まっていた不満が国民から爆発した形になります

しかしながら、ちょっとシリアの場合は事情が違います
まずイスラム世界で重要なのが、スンナ派シーア派の対立です

スンナ派とシーア派は、かつてイスラムのトップを廻って見解の相違があって以来、
ずっと揉めてます


スンナ派とシーア派の比率は、9:1です


シリアを独裁体制で支配してるのは、アサドです
彼の支持基盤がシーア派で国内の10%程度です。大多数はスンナ派なわけです

少数派が多数派を支配しているわけですね

権力基盤がアンバランスですから、独裁で無理矢理押さえつけています

そのため多数派のスンナ派から不満が爆発しているわけですね


ここでポイントなのが、海外勢力支援です

政府側を支援しているのが、イランです。イランもシーア派国家です
反政府側を支援しているのが、イスラエルです

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イスラエルは、ユダヤ人の国です。イスラエルは、第二次世界大戦後にイスラムの人を追い出して建国しています。そのため、イスラムと仲悪いです


しかし、イスラエルが表立って支援すると、他のイスラム諸国の恨みを買いますから、
アメリカの登場を待つわけです


オバマ大統領は、シリアが毒ガスを利用した疑惑があるため、攻撃を考えましたが、
できませんでした


人道的にみると、介入は必要ですが、オバマ大統領には介入後のビジョンがなかったと思います
そのため賛同する国家は、日本を含めて、ありませんでした


シリアには、すでに石油枯渇してなくなっていると言われています
アサドは、その部分を情報統制で隠しています


仮に反政府側が勝ったとしても、おそらく国の運営はうまくいきません
結局、シリアは情勢が不安定化するわけです


そこで入ってくるのがイスラム原理主義という集団です
彼らは宗教に沿って国を運営するわけです。経済なんかわかってないです
結果、混乱するわけですね


そこで現状が改善しない現実に国民は絶望するわけですね
その原因追及が極端になると、アメリカのせいにされて、テロにつながるわけです


反政府組織支援に利益がないので、アメリカの支援も中途半端になっているのです
結局のところ、アサドによる穏健な改革に期待するという方向でおさまっていくと思います