それでは中国史に入ります
文明は、川のそばに栄えますよね?


中国の場合は、黄河です

ここで繁栄したものを黄河文明といいます

黄河文明には、2つの段階があります


仰韶文化(前5000~前4000頃)…河南省仰韶村の名にちなんだ文化です
赤・白・黒の彩文土器(彩陶)で有名です
豚・犬・鶏など小型のものを家畜にしています


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・素材リンク
http://www.yunphoto.net

竜山文化(前2000~前1500頃)…山東省竜山崖にちなんでいます
黒陶がよく利用されていました。
三本足の三足土器(鬲・鼎)も出土されています。牛・馬などの大型の家畜を飼うようになっています


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黄河文明時代は、新石器時代であったことも覚えておいてください

ギリシアのポリスのようなものは、中国ではといいます
邑は、町ぐらいの認識でよいです
竜山文化時代から、この邑の形成が始まります

そして支配地域が徐々に拡大していきます


三皇五帝という8人の伝説的な王が活動した後の中国最古の王朝です
殷の以前には、という王朝があったと言われています
実際、夏王朝の証拠も最近よくでてますが、受験上の最古は殷でよいです


(前1600頃~前11C)
殷の時代は、青銅器を使用しています。文字は甲骨文字を使ってます
これは、亀の甲羅や獣の骨に刻まれていました。よく画像で問題がでるので注意してくだい

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この文字は、占いに使われていました。
なぜなら、この時代の王は、神権政治を実施しているからです
神権政治は、王が占いの結果で運営する政治形態です


あとは、殷の都である殷墟を覚えてください

これは、河南省安陽県小屯村で発見されています


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中国での省名はよく聞かれるので、覚えてください
省は、日本の都道府県みたいなものです


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(前11C~前256)
陝西省渭水流域にできた王朝です。殷の紂王を周の武王が討って始まりました
都は、鎬京(西安近郊)です

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周では神権政治を抜けて、血縁関係を軸とする封建制度を開始します
諸侯卿大夫士という身分制度を設けます


これらの支配者階級には、宗法を守らせました


土地制度としては、井田制を採用しました

前770年には、西方の犬戎によって都を東遷する苦境にたたされます

この時、都を洛邑(現・洛陽)に移しました

前770年以前を東周、遷都以後を西周といいます


春秋時代(前770~前403)
異民族の攻撃を跳ね返せない周の求心力は、急速に低下します

そこで各国が「尊王攘夷」といって、「周を守るぞ~」と表面上取り繕って、
自国の領土を勝手に増やす混乱期に突入します


ここから有力な国が5つでてきました。これを春秋の五覇といいます
国と王様の名前だけ覚えてください


春秋の五覇
 斉…桓公
 晋…文公
 楚…荘王
 呉…夫差
 越…勾践


混乱期の中で中国は、生産性を向上させていきます
牛耕農法鉄製農具が始まっています

また貨幣が、貝貨⇒青銅貨幣に変わりました


戦国時代(前403~前221)
何百年も戦争が続いていますね、有力だった晋が分裂して以降を戦国時代といいます
ここでの有力国家は、戦国の七雄といいます


国名を時計回りに、

燕⇒斉⇒楚⇒秦⇒韓⇒魏⇒趙

で覚えてください


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この順番で覚えることで、だいたいの地理的イメージもつきます

この覚え方は、実は貨幣で役立ちます

各国使用している貨幣が違うからです


刀銭…燕・斉が使用
蟻鼻銭が使用
円銭…秦が使用。他に斉と韓が使用
布銭…韓・魏・趙が使用


時計回りに覚えた国にあわせて、貨幣の種類も覚えましょう
画像の問題も頻出です。特に蟻鼻銭は必ず覚えてください


この群雄割拠の時代を勝ち抜くのは、です
漫画の『キングダム』を知っている人は、このあたり面白いです


この話、次回に続けましょう

最後に春秋戦国時代から、秦統一までの語呂合わせを。

なー、なー、おい(770)世を乱(403)した戦国時代続い(221)て秦の始皇帝